連載 自分史からみた群馬の国保保健婦活動・11
働きながら学ぶ楽しさ
内堀 千代子
1
1元群馬県国保連合会
pp.836-837
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206740
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はじめての選挙の頃
私が初めて投票したのは,選挙法が改正されて女性も参政権が行使できるようになった昭和21年4月の衆議院の総選挙でした。早くから婦人参政権をかかげて運動してきた人達は,どんなにか深い感慨をもってのぞんだことでしょうに,たなぼた式で何の意識もなかった私は女性に投票したことしか記憶にありません。
しかし翌22年4月の県議選は少しちがいました。選挙に対していくぶん関心が高くなっていた私達は,保健婦協会郡支部の例会を利用して各候補者の話をきくことになりました。保守系はもちろん,社会党,共産党にも来てもらいました。しかしどの人からも感銘を受けた覚えがありません。ただひとつだけ覚えているのは,社会党に対して「どうして左派と右派があるのですか」という質問に,納得いくような説明がなかったことだけが妙に記憶に残っています。
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