特集 住民の主体性に基づく組織活動を・Ⅰ
保健婦のかかわりを徹底追求
組織活動研究会横浜集会全集録
1日目 岸本レポート
婦人会の衛生教育へのかかわり
pp.336-337
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206666
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グループワークを導入したが
岸本 乳幼児学級へのかかわりを報告します。以前は「保健婦さん,講師になって,幼稚園児の健康の問題について話してくれよ」と言われて,講師として1回だけかかわったことがあります。今回たまたま,婦人会の衛生教育の場で私の話を聞いた方から,表1に示すような内容で,10回コースでやるので,全体を通して助言者になって欲しい,と話が持ち込まれました。保健所には,衛生教育の場はいろんな形であるけれど,特に幼稚園児を持つお母さんは,3歳児健診辺りからぽっとかかわりがなくなる層だし,老人達の話をいろいろ重ねていくと,いわゆる幼児期の育児の問題や,健康の問題は,すごく大事だということを感じていたので,この際乗っかったわけです。
さて,幼児学級のねらいは次のように定めました。①家庭教育に関する内容を深め,子供のより健康な成長に役立てる。②ひとりで考えるよりみんなで考え合うことが,お互いに高め合うことに気づく(グループ学習,相互学習)。③学級の運営を自主的に行うことにより,民主的,主体的な態度を養う。今までは,地域から,いろいろためになる話を聞きたいので,講師として専門的な話をしてくれ,という依頼が続いていました。保健婦の方も,こちらが得ている専門的な知識を一般の人にわかりやすく話して,そういう中で何か気づいてもらえれば,ということが多かったんです。
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