今月の主題 出血傾向の新知識
出血傾向をみたとき
婦人の出血
真木 正博
1
1弘前大産科婦人科
pp.902-903
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206029
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出血はすべて病的なものであるが,女性の月経のみは例外である.しいていえば,分娩時の正常範囲内での出血も生理的といえよう.
さて,女性に月経以外の出血をみた場合に,どのような疾患を考えるかという設問であるが,性器出血の性状および出血をきたしている婦人の年齢から診断のいとぐちを考えたらよいと思われるので,その線に沿って稿を進めたい.なお,出血傾向といっても男女共通なものが多いので,性器出血一般を合めることにしたい.ただし,妊娠中期以降の出血については,腹部を触診すれば妊娠と関係のある出血であることはすぐわかるはずであるから,これは特殊なものを除いて省略したい.
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