特別企画 第8回神経科学セミナーより
シンポジウム
品川区における地域ケア—筋ジストロフィー症児をめぐる実践例—
関谷 栄子
1
,
吉田 和恵
2
,
江口 孝文
3
,
佐藤 加代子
4
,
高橋 郁子
5
,
宇尾野 公義
6
,
石川 左門
7
,
川村 佐和子
8
1東京都神経科学総合研究所
2品川区厚生部厚生課
3品川区立心身障害者福祉会館
4ゆたか病院
5品川保健所
6東京都神経病院
7東京筋委縮症協会
8神経病院医療相談室
pp.90-109
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206626
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はじめに
関谷(司会) 品川区における筋ジストロフィー患者をめぐる地域ケアのシンポジウムを始めます。
昭和56年の10月以降,ある1人の筋ジストロフィー症の患者さんをめぐって,地域で最後までみていこうとチームをつくり始めました。一般的には最後は専門病院に入って,手厚い医療看護を受けて亡くなるというのが1つの形式だったんですけれども,近ごろは地域で最後まで過ごすという方針を選ぶ家庭がふえています。そのためには,どれだけ多くの人々が患者さんをめぐってチームをつくっていって援助するかが,在宅ケアを続けていく決め手になります。こんなに大勢の方がチームとしてやっている例は珍しいのではないかと考えて,今後の地域ケアのモデルとして紹介します。
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