実習報告
訪問かばんに関する一考察
石田 由美子
1
,
吉田 博美
1
,
第10期生一同
1
1奈良県立保健婦学院
pp.1024-1034
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206613
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指導にあたって
保健婦教育における実習内容は保健婦教育学習指導要領によれば,ねらいを"現在の保健医療制度の中で住民の健康はどのように守られているか。また住民の健康に影響する諸要因は何かを理解させ,看護の立場からの問題の認識と解決の方法を学ばせるとともに地域保健活動における看護の役割を理解させる"としているのは周知のとおりである。このような保健婦活動の知識と技術の応用を図る学習方法は,体験学習が最も効果的であり,当学院においてもかなりの時間をかけて行っている。実習の目的・目標・方法などは省略するが,実習進度を表1に示す。
実習を評価することは指導者にとって大切な点であるが,その方法としては実習終了時に各保健所ごとの報告会をもち,報告書を作成することで総合的評価をしている。報告書の要旨は,実習地区の特性の把握—問題点の分析と把握—保健婦として取り組む問題—保健婦活動の実践(問題解決のための方法が中心)—評価—が盛り込まれ,約1時間位で報告できるものである。さらに最終のまとめを学生全員で共通課題に取り組み,指導者を招き学院での報告会を設けている。このねらいは,個々に実習内容を出しあい,最も関心や興味のあったもの,学習を深めたいものを共通に理解し,研究的にまとめることである。この方法を始めて3年になるが,衛生教育・面接場面のデモンストレーション,保健婦が行う衛生教育とは何かなどを学習してきた。
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