特集 保健所の行方に光が見えた
神奈川県の派遣保健婦活動が示したものは
派遣保健婦の活動を現地に追って
保健婦が保健所を知っているか?—清川村派遣保健婦活動から学ぶもの
立石 泰子
1
1鎌倉保健所
pp.281-284
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206498
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対人保健サービスは住民に近い市町村でと言われ始めて久しい。現状では乳幼児健診を例にとると,1歳6か月児健診は市町村が主体になり,3か月・3歳児健診は保健所が主体で一貫した管理がしにくいとの声も聞かれる。更に今度は老人保健法案が国会に提出され,保健事業部門は市町村が実施主体と位置づけられている。私は,市町村に保健婦が充実してくれば,保健所保健婦は一体何をしたらよいのだろう,現在は市町村時代への移行期ではないだろうか,など漠然とした危機感をしだいに濃くしていっていた。折しも派遣保健婦活動を通じて保健所保健婦のあり方を考える企画に参加し,清川村の岩崎さんの派遣保健婦活動を取材する機会を得たので,私なりに気づいたことをまとめてみた。
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