特別企画 在宅老人の機能回復を願って
脳卒中後の言語障害とその治療
竹内 愛子
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院言語科
pp.186-198
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206487
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はじめに
脳卒中後に出現する言語障害には,大きく分けて"失語症"と"マヒ性構音障害"との2種類の障害がある。
この2つの言語障害は全く性質の異なる障害で,一口に言うと,失語症はことばに関する知識そのものの障害であり,マヒ性構音障害は,ことばをしゃべる運動過程に限られた障害である。もう1つ,マヒ性構音障害とは異なるタイプの発語運動の障害に,発語失行(構音失行)がある。しかし,この障害は単独で現われる場合は稀で,多くの場合失語症の中のあるタイプに合併している。
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