特集 痛みで困ったとき
対応に苦慮する痛みの診断と治療
脳卒中後疼痛
奥村 厚
1
1医療法人医道会十条リハビリテーション病院 脳神経外科
pp.1002-1003
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102367
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脳卒中は脳血管の閉塞や破綻によって起こる病気の総称で,後遺症として異常な痛みが生ずることがある.脳卒中の後遺症としての疼痛は,大脳皮質の感覚中枢,視床,脳幹などが障害されて生じる中枢性疼痛と,麻痺に関連した末梢性疼痛,および偶然合併した他の病変による疼痛に分類される.痛覚の伝導路(求心路),すなわち痛み刺激は末梢神経から脊髄を経由して視床で処理され,最後に大脳皮質の感覚中枢で痛みとして認識される.
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