投稿
いま産業保健の現場では
志岐 初子
1
1大阪府職業病センター
pp.638
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206283
- 有料閲覧
- 文献概要
昭和47年に労働基準法のなかの安全と衛生の項目が分離,独立し,安全衛生法という法律が作られました。この法には,技術革新,生産設備の高度化,下請労働者の混在作業などに伴う労働災害の防止対策を展開するための新しい規制事項がもりこまれ,事業場内における安全衛生の責任体制を事業主の責任とし,安全衛生に関する企業の自主的活動の促進がうたわれています。この結果,労動衛生の面では,健康管理のライン化がなされ,産業医や衛生管理者の位置づけも,明確にされました。このように行政の先行している産業現場で専門スタッフとして産業保健婦はどのような状態にあり,どのような問題をかかえているのでしょうか。又,どのように働かなくてはならないのでしょうか。
現在,産業現場で働く保健婦は約1400人前後いて,非常に多くの困難で解決しにくい問題をかかえています。その業務の隘路は何でしょうか。
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.