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訪問していて心に残る母と子—普通の女の子に育って欲しい
神谷 栄子
1
1茨城県筑波町役場
pp.619
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206279
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お母さんに初めて会ったのは,お産が終了して,20日位の時でした。産科医より電話があり,今後の子供の保育に関して相談したいから来て欲しい,ということで話し合った後のことです。4.5畳2間の家で,雨戸を閉めきっているものですから,真暗な中に子供が寝ていました。ベビー-ベッドの隣には,お母さんの布団が敷いてあり,石油ストーブの上には,やかん。その下には哺乳ビンをあたためるためのボールと飲み残したミルクが入った哺乳ビンがころがっていました。
子供が生まれたのは52年12月23日。体重3kg,身長49cm,頭回32cmのごく普通の女の子でした。
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