発言席
保健婦諸姉への大きな期待
田中 滋子
1
1みのお社会福祉研究会
pp.569
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206274
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私達の集まり"みのお社会福祉研究会"は身近な福祉の問題を"私の問題"として担い,更には"私達の問題"として社会的に解決していこうというもので,会長,会則,会費なし,やれる時にやれることを自分で決めて続けていこうとする地域ボランティアグループです。発足2年半,主婦が主体ですが,会員140名の中には関連機関の専門職も多く,対外活動,学習活動,応援活動等,大小さまざまな部門が自由に企画運営されています。
この中の一つ"在宅訪問グループ"がかかわる事例の中には,このメンバーにはむずかしい内容もあります。例えば――長話は息苦しいし,胸が痛く,時々心臓発作が起こるが,長い間入浴していないお年寄で,家族から「せめて洗髪だけでもしたいので手伝ってほしい」との依頼を受けた時などです。私達は,会員の保健婦さんに連絡すると共に,私達でできる範囲の援助(調理・掃除・話し相手等)を続けます。保健婦さんはホームドクターに相談の上,足浴から始めて徐々に全身清拭にもっていくことを家族やメンバーに説明されます。また時間を捻出して実際にそれを実施してくださることもあります。
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