活動報告
ホルト-オラム症候群の小児とその家族の保健指導
岩永 牟得
1
1東京都江東区城東保健所
pp.471-473
発行日 1980年6月10日
Published Date 1980/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206261
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1.はじめに
小児医学の進歩によって,低出生体重児ことに極小未熟児の死亡率は,10年前に比べて格段の低下を示している。未熟児管理のもとに,各種先天奇形を伴った未熟児さえ生存できるようになった。三重大学医学部加藤医師らの報告によると,本邦における報告例は7例というめずらしいホルト-オラム症候群の小児を保健指導する機会をえ,障害をもった未熟児を,退院後家庭で保育するには,地域でどのような援助が必要であるのか。その中で地区担当保健婦はどのような役割を果たさなければならないかについて追求したので報告する。
なお,母親は,未熟児(S. F. D.)に加えて先天奇形が複合していることを知らされ,"いっそ死んでくれたら……"とあきらめの気持ちでいたこともあった。
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