特集 新しい保健婦像を模索して—老人を対象に公衆衛生看護実習を展開
座談会
保健婦活動の楽しさと難しさを学んだ1年間
奈倉 道隆
1
,
福間 和美
2
,
渡部 希恵
2
,
村山 真由美
2
,
赤木 和枝
3
,
安達 妙子
4
,
岡村 一枝
5
,
梅原 清美
8
,
川岸 美智子
6
,
細川 津代子
7
1京都大学医学部老年科教室
2京都府立保健婦専門学校
3京都第一赤十字病院
4京都府周山保健所
5京都市中京保健所
6朝日新聞大阪本社
7京都市上京保健所
8京都府船井郡和知町
pp.696-707
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206042
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□実習体験の感想□
奈倉 きょうは京都府立保健婦専門学校を最近卒業された方々にお集まりいただいて,老人保健の実習について率直な御意見を伺います。教務の先生方にもおいでいただきましたので,折に触れて教育の目標やら指導上の御苦労をお話し願いたいと思います。皆さんは,1年にわたって1つか2つのケースを家庭訪問したりグループ研究もされて,高齢者の観察,保健指導,さらに援助などもなさったわけですけど,それぞれどんな御感想をお持ちになったか,おっしゃっていただけませんか。
岡村 対象が老人であったため,心理面にしても疾病面にしてもすごく深いものがあり,対象のために何ができたかなとまず思います。特に印象深いのは,訪問に出る前にケースの看護計画についてグループでいろいろ話し合いをして,それに基いて活動していたものですから,グループなり友達からいろいろ聞いたことがすごく勉強になりましたが,すぐに自分の考えの中に入り込まないところもあったのじゃないかと思います。
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