特集 石川県における保健所保健婦の今日的課題
精神衛生と保健婦活動—心の中にあった偏見がとれて
塩士 貞子
1
1門前保健所
pp.545-551
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206021
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1.石川県における精神衛生の概況
石川県の保健所保健婦の業務に,精神衛生の相談や指導が本格的に行われるようになったのは昭和45年頃からである。それまでは,2〜3の保健所で特に精神衛生に関心のある者が,個々にごく少数の人を対象に行っていた。
昭和41年5月に県立高松病院が開設され,さらに10月には精神衛生センターが誕生した。センターは保健婦の活動の手びきとして"地域精神衛生活動のために"という29ページの小冊子を発行した。センターは県の各保健所へ年2回程度巡回し指導にあたった。又医療機関に対しては,地域の訪問活動に理解を得るため働きかけを行っている。
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