活動報告
井田一日保健所における地区組織活動について
渡辺 照子
1
1川崎市中原保健所
pp.56-61
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205799
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はじめに
井田一日保健所は乳幼児と母親の健康を守る地域の砦として昭和39年に発足し,以来10年の歴史を歩んできた。とりわけ,この地域の保健衛生に関する(乳幼児死亡・妊産婦死亡等)水準について,全国又は川崎市と比較しても特異な差はない。こうした地域保健活動が必要となる理由をしいて言えば,地域の概況からくる地理的な"不便さ"であろう。交通の便が悪く,そのため保健所の利用率が他地区に比べて劣るという問題があった。
"住みよい街づくり"を展望する町内会活動の公衆衛生事業として位置づけられ,しかも行政と一体となって10年という長い歴史を積み重ねてきた井田一日保健所を中軸とした地区組織活動を見直すことは,それを支える人々にとっても,今後の新しい方向を探る上でも不可欠なことだと考え,ここに紹介し,多くの地区活動の経験と実績をもった関係者各位からご批判,ご意見等受けたいと思いまとめてみた。
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