特集 宮城県の保健婦活動の歩み
共同保健計画ができるまで
加藤 ハマ子
1
1宮城県築館保健所
pp.453-455
発行日 1974年7月10日
Published Date 1974/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205494
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結核集団検診は,保健婦の検診督励訪問などで90%をこえる成績をあげていた。当県の各種検診の特徴は,保健所・市町村が独自で実施するのではなく,両者が協力的な態勢で検診をすすめていた(仙台市を除く)。それらの検診の一翼をになう保健婦活動も,市町村保健婦か保健所保健婦か区別ができないような活動をしていたものである。
結核検診・乳幼児検診・成人病検診・妊婦検診・寄生虫検診・各種予防接種などもともに両者の責任において行なう状態にあった。その頃市町村の衛生活動は検診設備の不足,保健活動の技術職員の不足,特に市町村に働く保健婦が少なかったことなどから,保健所に地域の対人保健サービスセンターとしての期待が大きく,相互が依存的な状態で協力態勢が保たれていた時代である。
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