教育実践報告 保健婦学生の研究活動―入学時における一つの試み
経済発達の中で保健婦としてのあり方—出稼ぎが生み出す社会問題と今後の課題
金子 文子
,
嶋田 セツ子
,
中山 千鶴子
,
渡辺 加代子
pp.818-822
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205388
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動機
戦後,荒廃した国土と壊滅した社会経済から立ち直るべく,経済の高度成長を推し進めてきた我が国は,20数年後の今日GNP世界第2位の経済大国といわれるに至った。しかしこの栄えある高度経済成長の反面,公害,過密,過疎,出稼ぎ,物価高騰などの諸問題を引き起こし,我々国民の生活や健康に重大な影を投げかけている。
GNP世界第2位という繁栄の裏に,農民では減反,低米価問題,更に急速に進んでいる過疎化現象の中で,農業の合理化による大型機械の導入,経営耕地の大規模化や,生活水準の向上,その他種々の条件によって出稼ぎを余儀なくされている。
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