実態をさぐる
高齢化社会と福祉政策—お寒い5万円の内訳
pp.196-197
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205245
- 有料閲覧
- 文献概要
高齢化社会はすぐにくる
老齢人口は増加の一途をたどり,"高齢化社会"がやってくるといわれている。昭和45年の国勢調査によれば,わが国の65歳以上の人口は約730万人で,全人口の7.1%を占めている。これはスウェーデン13.5%,イギリス13.0%,フランス12.6%(いずれも1970年)に比べると決して高い率ではない。しかし,今後この比率は急速に高まることが予測されている。すなわち,65年には11%に達し,85年には15%をこえ,95年には17%となり,65歳の老人数は2,400万人と現在の3倍以上になる(図1)。こうした人口の老齢化のスピードは,欧米諸国に比較して著しく速いのが特徴である。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.