特集 近代化,プロ化をめざして
群馬の保健婦の一つのあゆみ
精神に取り組んで
むち打たれた先生の一言
角田 とくゑ
1
1群馬県利根郡月夜野町役場
pp.95-97
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205221
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昭和18年保健婦となり農村に就職した。当時の保健婦は,戦時中でもあり,地域のニードとか公衆衛生活動などを考える暇もなく,ただ人手不足,医師不足のなかで苦しんでいる患者の看護に,あるときは医師の代理のような形の訪問で,終戦を迎えた。その後20数年を経た現在,保健婦活動にも大きな変化をもつようになった。
健康管理も,集団健診,健康相談,衛生教育にと集団保健指導によってケースを把握し,家庭訪問も重点訪問にと軌道にのるようになった。また結核健診の充実により,結核患者の減少,母子健康センターの設置による妊産婦,乳幼児の保健指導も計画性をもって訪問できるようになり,ことに,そのすべてが大なり小なり成果が認められ,保健婦として喜びを感じながら訪問をつづけてきた。
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