実態をさぐる
看護従事者の動向
pp.60-61
発行日 1972年4月10日
Published Date 1972/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205073
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質・量ともに不足
医師・看護婦をはじめとして,医療従事者の不足が叫ばれてから久しい。看護婦の供給対策はどうなっているかに目を向けてみよう。看護高校,高等看護学院がわずかに増加しているが,とうてい需要の伸びには追いつけず,なんら根本的な解決にはなりえない。看護婦"教育"の主流が各種学校であること自体すでに問題であり,この教育制度が存続する限り,需要に見合った質・量の看護婦を教育することは不可能に近いのではないか。
保健婦・助産婦・看護婦・准看護婦などの就業者数を経年的に見たのが表1である。これを概観すれば,保健婦はほぼ横ばい,助産婦の減少,看護婦の増加を一目で見ることができる。
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