研究
産科看護法の動向
田中 美代子
1
1慶応病院産科
pp.6-9
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201240
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
戦後精神医学の発達と同時に産科看護法も特に精神的指導が盛んに行われるようになつた.妊娠中の精神衛生指導や無痛分娩の方法として精神予防性の無痛分娩が盛んになつたのも精神的指導の現われである.又母親学級が誕生して妊娠分娩の生理を解り易く教育し分娩に対する心構えをしつかりと持たせてその不安と恐怖を理解する事に依つて解消しようという目的のためである.
妊婦,産婦,褥婦の理解のもとに産科看護が円滑に行われるので昔のように助産婦のみが精神的負担を持つのではなく歩みよつた一つの目的を遂行するための産婦との協力が大きく浮び上つて来ている.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.