ホスピスの動向についての一考察—癌末期患者に対する医療従事者の意識調査

本年度の厚生省の人口動態統計によると，死亡原因第1位が，昨年までの脳血管障害に代わり悪性新生物となった．そして我が国の国民の問にも，癌イコール死というイメージが定着しつつある．

　そこで今回私たちは，癌患者にかかわる医療従事者が，特に癌末期患者に接するなかで考えてきたことや，末期医療の1つのあり方であるホスピスをどう考えているかについてアンケート調査を実施するとともに，今後のホスピスの方向性を考える目的で調査研究を行った．