声
保健所実習に出て
中元 牧子
1
1鹿児島大学付属保健婦学校
pp.57
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205006
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私たち2人の保健婦学生を迎えてくれたのは,A工場の発するくさったようなにおい。保健婦活動とは"住民の側に立った活動"でなければならないと考え,意気ようようと翌日から保健所実習に出かけた私たちに,まず言われたことは,"限られた金と人のなかでいかにしたらよいか"を考えるということだった。クリニック・家庭問題・集団健診に追いまくられながらも,いっしょうけんめいそのワクのなかでもがいている保健婦。3週間という実習期間をどう過ごすべきか考えていた私たちは,現実の困難さにぶつかりながら,そのなかでどのような展望がみいだせるかという難問題にもぶつかったのだ。
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