調査研究
看護学生の保健所実習について
杉浦 静子
1
1三重県立大医学部衛生学教室
pp.50-53
発行日 1966年8月10日
Published Date 1966/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203716
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看護学生の公衆衛生教育について,林ら1)は保健所実習をとりあげ,271保健所婦長を対象に調査をおこない,実習を受ける学生側,受け入れ側の保健所,また実習を依頼する看護学校側にも問題点が存在することを指摘している。しかし,現在おこなわれている保健所実習が「看護学生にどのように受けとめられているか」という観点にたっての解明はなされていない。教育は,教育する側とされる側との相互関係でその効果が左右されるので,学生側の受取り態度は教育効果を考慮する上で重要な問題と思われる。また,実習期間が,1週間という短期間のものであるためにその効果を左右する因子として学生の態度はさらに重要さを増してこよう。
このような立場から調査をおこない,今後の公衆衛生教育実習に対する指針を得ようとした。
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