研究・調査・報告
京都府宮津地方における避妊手術の普及と妊娠・出産・中絶の関係
保々 萬里
1
,
与謝保健婦会
1大阪府枚岡保健所
pp.50-56
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205005
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1.はじめに
わが国では人口抑制策あるいは母性保護対策として,受胎調節・家族計画が行政のなかで樹立されて20余年になり,かなりの成功をおさめてきた。しかし出生率の低下には,人工妊娠中絶の影響もはなはだ大といわねばならず,現在でも年々報告だけでも70〜80万もの中絶があり,その母性保健に及ぼす影響ははなはだ憂慮されており,この減少対策を真に検討しなければならない。筆者は前任地の京都府宮津保健所管内で,人口対策としてはきわめて特異な方法である避妊手術が非常に普及していたので,その状況などを第28回日本公衆衛生学会総会で報告した。
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