資料 健康管理論 序論1
健康管理と公衆衛生
田中 恒男
1
1東大医学部保健学科
pp.27-30
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205001
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昭和46年度から改訂された保健婦養成所指定規則中のカリキュラムについては,多くの賛成と批判がある。カリキュラムの全貌については,すでに大方の諸姉が了解されていると思うが,法治国であり官僚制機構のなかにがんじがらめにしばられたわが国の教育制度では,保助看法が改変されぬかぎり,逐年進行に伴うカリキュラムの改訂は,必要やむなき仕儀であった。私見としては,この改訂に少なからぬ問題点を感じ,また,改訂の多くの部分に検討を加える必要も感じているが,カリキュラム研究会の委員として参加したたてまえから,それらについて語ることはさしひかえたい。またカリキュラムの全体について,解説を加えることも,委員会全委員の了解を得ていないので,本論では省略する。本論は,カリキュラムの重要なパートとして取り上げられた健康管理論が,どのような意味をもち,また公衆衛生看護論とどのようにつながるかを考察することが目的である。しかし,これもまた私見の域を出ず,絶対のものでないことをご了解いただきたい。
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