実態をさぐる
サリドマイド事件をめぐって
pp.44-45
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204919
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2月18日,東京地裁において「サリドマイド訴訟」の第1回口頭弁論が開かれた。この訴訟は,サリドマイド児とその親たち,26家族,77人が国(厚生省)と大日本製薬,セイセー薬品工業を相手取り,約8億8,000万円の損害賠償を求めたものである。新聞報道によれば,この第1回弁論では,サリドマイド児を子供にもつⅠ氏が証言に立ち,10年間の苦しみ,家庭の悲惨さを涙ながらに訴えたということであった。
今月は,サリドマイド事件のあらましと,各国の対応を見て,サリドマイド児およびその家族の不幸を軽減するための最も有効な対策を考えてみたい。
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