連載 復帰前の医療—本土・沖繩を結ぶ・3
住民に返る医療こそ
佐藤 セツ
1
1東京都檜原村役場
pp.48
発行日 1970年10月10日
Published Date 1970/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204775
- 有料閲覧
- 文献概要
先生のお便りから,日焼けしたお元気なお姿が目に浮かびます。檜原で2回目の夏をむかえました。マスコミは"光化学"公害を不思議な現象のように,連日東京をはじめボコボコおきる各地の現状を追いかけるのに必死です。都や政府は根本問題を避けて,住民は窓を開けるな,外出するなと警告を出しては引込める。住民がどこまで犠牲になれば具体策に乗り出すのでしょうか? 東京の秘境といわれる檜原も安閑としていられない気がしてなりません。
着任以来,「Aさん,手足の運動続けてるかな,Bさんは今日薬をのんだのかな」等々と往診や訪問,基礎調査と日常業務に忙殺され,一番恐れる近視眼的な見かたや考えに自ら落ち込んで行く中で「沖縄の看護活動」はじめ沖縄特集をむさぼるように拝見しました。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.