連載 復帰前の医療—本土・沖繩を結ぶ
治療と管理の一元化こそ
高須賀 ヨシ
1
1春日部保健所
pp.56
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204721
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先生からのおたよりをカバンに入れて,私の町の小さな駅に降りたった時,アカシアの花の香りが林の中いっぱいに広がっていました。アカシアは北国の花ときいていますので,沖縄の方々にも初夏への「かおり」を味わっていただきたいと思いながら通りました。
私は「沖縄」については,先生のお話しと,先生が書かれた「沖縄の公看活動」から知ったことだけで,よく承知しているわけではありませんけれど,最初に読んだ公衆衛生看護婦の方々の活躍が強く心に残っております。離島から離島へと小舟ででかけて仕事をしたり,結核の住民検診のために一軒一軒まわられたり,医師のいない離島で住民と一諸になって苦労を共にしながらガンバッている公看の方達の御様子をひしひしと感じます。
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