特集 身分の一本化
—群馬県に聞く—一本化反対論
保健婦会役員有志
,
群馬県市町村国保委員
,
看護制度委員
pp.38-41
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204427
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――看護協会が出された一本化についてのアンケートで支部段階での反対は群馬だけだとのことですが……
私たちが思うには,今回看護協会がなぜこの問題を突然出してきたかということです。身分の一本化ということにつきましては,私たちがまったく素朴な考え方から,もう20年言い続けてきている問題だということは確かですね。しかし私たちが一生懸命になって声を出したときに,看護協会の理事者の人たちはどういうことを言ったかというと,「あなた方は身分の一本化ということを言うけれども,どこを一本化したいのだ。国保の保健婦は国保の条文の中に国保は置かなきゃいけないというふうに,明文化してほしいということを言う。そういうことを一方で言っている府県があるかと思えば,一本化してくれという府県がある。そんな相容れない矛盾したふたつのことを,ひとつの総会の場で出しても理事会は困る。もっと煮つめて検討して来い」ということで,全然取り上げる姿勢がなかったわけですね。その都度ハネ返されたんです。それからまた言うほうの保健婦も,問題があまり大きすぎて自分たちが言っただけで,実現しないんじゃないかというような……。しかし一本化されたらもっと働きいいとか,待遇が良くなるとかいうような願いみたいのがあって言い続けたわけですね。
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