根をおろす医師会活動
群馬県医師会
池上 直一
pp.22
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204189
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驥足を延ばして充分な活動をするためには組織と縦横の連繋が必要である.昭和23年3月郡市医師会長会議が招集され,爾来毎月18日が定例会長会議と決められた.また官庁連絡会議が25年4月に開かれその後毎月3日を開催日と定めて今日に至っている.参加者は次第に増加し現在では県衛生民生部,企画局,労働基準局,衛生研究所,教育委員会,関係団体としては支払基金,国保連合会など7団体50余名で数課に跨がる関連事項もこの会議において一挙に解決でき,外部に向っての活動にも有機的に連繋が保たれる.郡市医師会もこの例にならいおのおの関係機関と月1回の合同協議会をもっている.昭和20年代は税対策,社保に関する基本的問題が山積したが30年代に及びようやく医師会本来の面目を発揮できるまでに基礎が固まってきた.すなわち33年には成人病対策委員会が,県,大学,医師会,県議会のメンバーにより発足し羽生田県医師会長その委員長となって35年には,県対ガン協会を設立し,その会長に推され全県にわたり活発な活動を展開した.郡市には支部を設け郡市医師会長を支部長に,保健所長を副支部長に委嘱し,さらに支部傘下の町村に分会を設けて会員の獲得,検診時の周旋に協力を願っている.検診実務には群馬大学4教室の協力がありまた年2回協会主催の研修会には市町村,事業所の職員,保健婦が参加し常に200名を超え年ごとに盛大に赴いている.
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