実態をさぐる
社会保険制度のしくみ(2)
pp.68-69
発行日 1968年7月10日
Published Date 1968/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204233
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健康保険の適用状況
昭和37年度からこのかた,昭和41年度までに,政府管掌・組合管掌とも,健康保険の適用者は次第に増加してきている。これはわが国の重工業化政策と本質的に異なる次元のものではなく,同時に農村の過疎現象を意味するものでもある。表にも示したように,政府管掌健康保険適用者数は,1220万人,組合管掌健康保険759万人となり,その被扶養者を加えると,総計で4158万となり,わが国人口の40%をこすことになる。被扶養者の数は,両保険とも1人強であることは,これらの被保険者がいずれも若く,それだけにこの種の保険財政が国保に比べて,有利な状況にたっていることを示している。
業態別にみて,政府管掌健保の場合最も多いのは,卸業,小売業であり,それについで機械器具製造業がある。組合管掌の場合は,ほとんどが大・中企業であるが,首位は機械器具工業,二位は物品販売事業(商社など)となっている。
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