講座
僻地の家族計画運動と開拓保健婦
奈良林 祥
1
1都立保健婦助産婦院
pp.27-29
発行日 1959年11月10日
Published Date 1959/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201967
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家族計画は日本の主婦を前向きにする--れは長年この道の指導をつづけてきた筆者の理念である.だが北海道の開拓農家の表情は暗く虚脱に近かつた.このなかで,保健婦はどう力をつくしたらいいのか.筆者が北海道で見た家族計画運動の明暗である.
ひとつの言い方として,『家族計画運動というのは,家中の誰もが健康で明るく人間らしく生活できるように,人工妊娠中絶などはせず,各自の自由意志のもとに受胎調節を実行し,出産の適正な間隔を工夫することだ』ということができるとおもいます.
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