実態をさぐる
人口の老年化
pp.62-63
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204007
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昭和41年簡易生命表によると,わが国の平均寿命は順調にのび,ついに男68.35歳,女73.61歳となった。これは40年にくらべて男0.6年,女0.7年ののびとなっている。ただしのび率は依然として女が大きく,男女差はひらく一方である。しかし,この理由は乳児死亡の改善によるものであることは,大方の御存知の通り。高年齢では明治以来ほとんど変らないという状態である。これは,ガン,脳溢血,不りょの事故などによって抑えられているのだから,これらの死因をなくしてしまうと0歳平均余命で9.5年くらいのびる勘定である。
世界と比べてみると,スェーデン,ノルウェー,オランダなどがトップ・グループ。わが国は英,米,仏,ソヴィエト,西独などと第2グループに入っているが,多分その上位だろうという。(表1)
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