研究報告
丸森町乳児検診遠隔成績
志藤 ちよ子
1
1宮城県丸森町役場
pp.46-50
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203955
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丸森町は宮城県の南端にあり,昭和29年12月2町6ケ村が合併して総面積は274平方粁人口約25,000人であります。阿武隈川の流域にあり大半は農業で,耕地は12%であり山林が多く約80%と大きな割合を占めております。最近は阿武隈開発に乗り出して観光事業をすすめており,昭和42年度には国鉄丸森線も開通の運びとなっております。丸森町は昭和23年秋宮城県母子衛生指導モデル地区に指定されてから年2回の総合検診と事後指導が行なわれました。翌24年には国民健康保険直営診療所丸森病院が開設されました。しかし2回の検診だけではとても徹底した指導を行なうことがむずかしいので,25年4月から町の保健施設事業の一環として直診丸森病院を中心に,生後2ケ月より満1ケ年に到るまで毎月乳児検診と事後指導家庭訪問を継続してまいりました。指導の重点は(1)栄養方法の適正化(2)離乳方法の計画化(3)クル病予防(4)赤ちゃん体操の普及徹底(5)衣生活の改善,特に薄着の習慣をつけること,以上の5つの項目に重点をおいて指導してまいりました。今回はそのうち昭和25年から32年までの8年間に指導をうけた乳児の遠隔成績について報告いたします。なお昭和25年に生れた者は現在中学3年生,32年に生れた者は小学2年生になっております。
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