研究報告
乳児学級の指導状況について
久道 堯子
1
1涌谷保健所
pp.51-56
発行日 1966年11月10日
Published Date 1966/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203787
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まえがき
当地区においては,子供のための健康相談に保健所を訪ねる母親は比較的,経済に恵まれ余暇のある人,育児経験の少ない人,また家に適当な相談者のいない少数に限られている。
これを多忙な農家,商家,あるいは相談に行きたいが何らかの理由で行けない母親,指導の必要があっても関心のない人,これらの人びとに出席しやすい方法で,正しい育児法が毎月継続的に行なわれるような機会を作る必要より始められた。また管内の中心といわれる当地区の乳児死亡状況をみると第1表のごとく管内各町よりみてもまた県,全国平均よりみてもやや高い方にある。これをよい方にもって行く必要から衛生教育の一つとしても考えられた。昭和33年より,旧涌谷町内出生児の中,第1子をその打開策の一つとして対象を定め,公民館,役場,保健所と共同計画により実施し,現在もなお継続中である。その状況を35年までの3年間をここに報告し,今後の参考としたいので発表する。
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