読者からの手紙
私の離乳食指導
岩永 牟得
1
1東京都本所保健所
pp.9
発行日 1966年9月10日
Published Date 1966/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203729
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女性が職場に進出するにつれて,おばあちやんに乳児をあずけて母親が務めに出ている家庭は今後もますますふえてゆくことと思われる。乳児期のはじめは,大半がミルクであるため与え方も比較的簡単であるし産後の休暇の間におばあちやんに2〜3度みてもらえば勤務に出たあとはおばあちやんが上手に与えてくれる。
しかし,離乳食の問題になると30年前のおばあちやんの時代には完全な離乳食の段階を経ないで母乳から容易に大人の食事の仲間入りをさせていたためか,急におばあちやんに「離乳食を与えていただけませんか」とは言いだし難いし,一つには離乳食という言葉が即座に頭の中で理解され難く,また年令的に形式的に書かれた本をたよりに始めるのもおっくうであろう。
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