特集 家族計画指導の再検討
婚前計画のあり方—なぜそれが必要なのか
村松 功雄
1
1相模女子大
pp.20-24
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203618
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はじめに
政治経済に先き行きの不安があるように,不安のない人生はありえません.この不安の対象であり,だれもの欲求の根源で,しかも終極的なものは「現在,将来とも健康な幸福な家庭を設計すること」にあるかと思います.この設計にともなう不安にたいする予防緩和対策に,合理性がのぞましいことで,このための積極的な計画と実行とが家族計画普及です.したがって,家族計画普及は健康家庭設計のための基礎的準備的な諸問題をとり扱う婚前計画が重視されてもよいはずです.ここでは,婚前計画のありかたについての2〜3の問題にふれることにいたします.
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