特集 精神分裂病の保健指導
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重要性をました作業療法
井上 正吾
1
1三重県立高茶屋病院
pp.2-5
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203593
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精神病の治療法として大きなウエイトをもつ作業療法は,慢性・軽症患者だけでなく,新鮮例や興奮患者に対しても組織的におこなわれ,精神分裂病の患者に対しては,痴呆の進行を防ぐ目的でおこなわれている。この療法は患者に残されている健康な部分を助長し,正常生活に適応させていくことを目的とし,その効果は,精神の荒廢を防ぎ,幻覚や妄想などの病的体験から離脱させ,身体的健康の増進をはかり,生産従事をとおして社会復帰への適応性をますことである。高茶屋病院を中心に作業療法の現状を紹介しよう。
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