Japanese
English
特集 光と精神医学
高照度光療法器の活用
Clinical Application of Bright Light Therapy Apparatus
三浦 淳
1
,
湯浅 友典
2
,
相津 佳永
2
Jun Miura
1
,
Tomonori Yuasa
2
,
Yoshihisa Aizu
2
1北海道科学大学薬学部薬物治療学分野
2室蘭工業大学もの創造系領域ロボティクスユニット
1Department of Pharmacotherapy, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Hokkaido University of Science, Sapporo, Japan
2Robotics Research Unit, College of Design and Manufacturing Technology, Muroran Institute of Technology
キーワード:
Light therapy apparatus
,
Clinical application
,
Light emitting diode
,
Goggles
,
Wearable
Keyword:
Light therapy apparatus
,
Clinical application
,
Light emitting diode
,
Goggles
,
Wearable
pp.935-942
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205883
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 高照度光療法は約40年の歴史がある代表的な非薬物療法である。季節性感情障害,非季節性うつ病,概日リズム睡眠・覚醒障害などに有効である。治療方法は,角膜の位置で2,500ルクスとなる光を2時間,または10,000ルクスとなる光を30分間照射する。光源には以前は蛍光灯が使われていたが,最近では高輝度の発光ダイオード(LED)が使われている。LEDに多く含まれる短波長の光は,長波長の光に比べ,メラトニン抑制作用や生体リズム位相変位作用が強い。高照度光療法器は,以前は大型のボックス型しかなかったが,最近,サンバイザー型や眼鏡型というウェアラブルな機器が国内外で開発された。このため光療法中に他の活動もできるようになり,利便性が向上した。また旅行先への携行も容易となった。しかしウェアラブル光療法器の効果や安全性に関する研究報告は少なく,今後さらなる検討が望まれる。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.