特集 身の回わりの衛生
第II部 健康なくらし
インスタント食品の現状と衛生
太田 輝夫
1
1農林省食料研究所
pp.44-48
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203561
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インスタント食品ということばが,マス・コミの波にのって,一般の家庭にはいりこんできたのは昭和32年ごろであった.それから数年を経ぬうちに,この食品は爆発的な消費の伸びを示し,現在では都市,農村,離島の別なく,日本中どこへ行ってもインスタント食品を置いてない食料品店はないといえるほどの普及ぶりである.
インスタントということばに多少とも間に合わせの代用品といった響きがあるが,それにもかかわらず消費が急増しているのは,この食品の持つ手軽るさと便利さ,それにそこに漂ようモダンなムードが最近の日本人の生活にマッチしたためと考えられる.
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