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グラフにみる結核の現状—昭和38
pp.70-71
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203493
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結核は一応峠をこしたという。しかし,死亡率を国際的にみてカナダの4.1やニュージーランドの4.8には及ばないにしても,西ドイツの14.2,イタリアの17.5(いずれも1960〜1961)にもまだ水をあけられている現状は,いささか気をぬくには早いようである。
昭和38年の結核実態調査は,今まで結核について論じられていた一般傾向を,はっきりデータによって裏づけた。すなわち,結核の老人化,結核の地域差など,ここにあげたグラフはそのごく一部であるが,200万人にのぼる要医療患者,毎年2万人を上回わる結核死亡者の問題を一日も早く片づけなければならないだろう。グラフに加えて,やや解説を付しておこう。
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