学生ノート
保健婦の連帯感こそ明日を作る
鬼頭 静子
1
1北海道立衛生学院保健婦科
pp.63
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203490
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保健婦となってなにをしなければならないのか,どんな目的をもって仕事をしてゆくべきかを考える時,まず第1に考えさせられることは,その前に保健婦とはいったいなにか保健婦の仕事"保健婦独自のもの"とはなにかということである.
保健婦の業務とは,健康管理であり,保健指導であり,看護技術の提供であり……その他いろいろなことが保健婦としてなければならない業務と述べられているし,しなければならない業務としては,そうであると思う.けれども,それらの一つ一つは決して保健婦業務の本質的なものとはいえない.必要として上げられる項目であって,それらの底にもっと不可欠なものがあるのではないかと思う.それはなんであるか!今までの学習だけでは,こうであるとはっきりいえないが,まず,保健婦個々のものの考え方,保健婦とはなにかを,業務はなにかをつねに考えつづけること,その観点を忘れないで,ぶつかる問題一事例に関して,行政的な諸問題に対して,種々の矛盾に対しての見方,考え方をしてゆくことから出てくるのではないかと考えている.
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