特集 心臓病患者の保健指導
心臓病の臨床と病理
伊藤 良雄
1
,
渡辺 俊允
2
1東大分院内科
2東大分院内科・大学院
pp.12-16
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203473
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心臓病の臨床
心臓病による死亡率は,わが国では脳卒中・ガンについで第3位,欧米諸国では第1位を占め医学上重要な問題となっている.この病気についての研究は,近年めざましい進歩をとげたのであるが,まだまだ完全とはいいがたい.一口に心臓病といっても,その数はひじょうに多いので,ここでは高血圧性心疾患,狭心症,心筋硬塞,心臓弁膜症を中心にして述べ,先天性心疾患,心臓神経症,不整脈にも簡単にふれてみたい.なお心電図は,心臓病の診断や経過観察に欠かせないものであるが,本誌の性質上略記にとどめる.
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