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健康調査を手伝いながらの農村実習—長野県公衆衛生専門学院で初の試み
西村
pp.2-8
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203470
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本年7月18日,人口4,600余の朝日村(長野県東筑摩郡)は一挙に46名の訪問者を迎えた。朝日村健康モデル村建設5ヵ年計画実施の第一歩として,健康管理基礎調査のためにやってきた信州大学医学部公衆衛生学教室,松本保健所,長野県公衆衛生専門学院の面々であった。村でただ一つの旅館"間登男の湯"に陣どり24日までの1週間,調査票を片手に村の主婦を対象に「今日は,調査員です」と歩きまわったのである。このグラビヤはこの1週間,本誌編集室が学生たちの活動をペンとカメラで追ったものである。
参加した保健婦学生は30人,学院の全員である。学院では昨年農村医学研究会を中心とする有志が,安雲村の調査活動に参加した結果,その成積がすこぶる良好だったので,本年はカリキュラムの中にくみ入れて,全学生を参加させたのである。従って,学生たちにとって,この調査に参加することは,農村臨地実習を兼ねているだけに真剣にならざるをえない。あとで教務側や信大側を中心とする指導者にきびしい評価をつけられるのだからたいへんである。中には初めて知る農村や農民の生活に,だいぶとまどいを示していた者もあった。
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