特集 社会と健康
農村住民の健康状態—高知県の場合
谷垣 正人
1
Masato TANIGAKI
1
1高知県土佐山田保健所
pp.736-739
発行日 1988年11月15日
Published Date 1988/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207807
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■はじめに
農村と一言でいっても,現在の日本の農村は地域によってさまざまであり,ここでは,高知県の土佐山田保健所管内の農村住民の健康状態について,「社会性」との関連を中心に置きながら考えてみたい.
土佐山田保健所は,高知県の中央東部を流れる物部川沿いの,香美郡8力町村(人口約64,000人)を受け持つ,L5型の小さな保健所である.物部川の上流域には,過疎化に悩む山間農村があり,下流域の香長平野には,ハウス園芸を中心とする農村が広がっている.また,下流域の野市町は,高知市のベッドタウンとして人口が急増しているところでもある.
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