ルポルタージュ
地域の健康の守り手—藤枝市立志太総合病院
西村 恭彦
pp.64-72
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203439
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藤枝市の保健婦活動
サッカーの町で知られる藤枝市は,静岡県のほぼ中央にある.地図を見ると藤枝市は南北に長く,南は静岡県の市の多くがそうであるように太平洋岸に達し,北は山岳地帯に延びている.東海道線はこのあたりでは海岸沿いに走っている.
駅を出ると平凡な田舎街が姿を見せる.市の中心は,旧東海道筋にあって,かつては大井川や金谷などとともに宿場町として栄えたこともあるが,現在はさしたる産業もなく,農業,それもみかんの果樹栽培が主である.人口は7万余,典型的な地方の小都市である.ご多聞にもれず,町村合併によって市は大きくなった.昭和29年,10力町村が合併して,現在の藤枝市が誕生したのである.従って,市役所は旧藤枝町の役場と,旧青島町の役場(現在青島地区)の2つに分かれていて,保健婦の属する保健指導係は,この青島支所にある.
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