目
団地の主婦の健康診断
N
pp.60-61
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203213
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"団地"ということばは,わたくしたちの日常生活にかなり身近かになってきた.住宅公団や住宅公社,あるいは地方自治体などが経営する団地の数は年々ふえている.規模もますますマンモス化してゆく傾向にあるようだ.一戸建ての木造建築に生活することに慣らされてきたわたくしたち日本人にとって,鉄筋コンクリート建ての集団生活は,生活様式の一大変化であり,生活上の慣習も大いに違ってくるであろうし,それにともなうさまざまな問題,たとえば生活感情,意識,健康問題etcも必然的に変化して来ざるを得ないものと思われる.すでに,いくつかの団地からは,妊産婦の問題,子どもの問題,コンクリートへの不適応の問題などが報告されている.だが団地へ積極的にとりくんでいる保健所は,わたくしたちがキャッチしたかぎりではまだ少ないようだ.
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