保健婦風土記
よいと思ったことはすぐにやる・大阪府の巻
石田 吉子
1
1大阪市衛生局医務課保健婦係
pp.57
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203085
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看護連合会と公衆衛生協会
「こんなことがおまんねんけど,ひとつやってみまへんか」「ふん,そらよろし,やってみまよ」こんな調子で,よいと思ったことはすぐにやれる雰囲気が大阪にはみちている.保健婦の研究集会をみても,所属別によるものと日本看護協会保健婦部会があるというところまではどこでも同じであるが,助産婦,看護婦,准看護婦,保健婦が1本になった社団法人大阪看護連合会が,10年余の歴史をもってつづいているのはほかに例がないと思う.看護職として横の連絡がたいへんとりやすいし,各部会の家庭の事情もよくわかり何かにつけて都合がよい.さらに保健婦にとって恵まれているものに公衆衛生従事者大学,研究所などを包含するあらゆる職種で(事務職員も)構成されている大阪公衆衛生協会がある.この会の運営の中心は七つにわかれた専門部会活動にある.ちなみにその部会名をあげてみると,衛生行政,保健予防,衛生教育,学校保健,医療保障,食品環境衛生,衛生看護などで,おもに私どもの属するのは衛生看護部会になるが,年間200円の会費を払えばどの部会にも出席ができるほか,「大阪公衆衛生」というユニークな雑誌も配付される.どの部会でも所属の会合では発言しにくいような内容も,かみしもをぬいだらくな気持ちでしゃべられるのが何よりありがたい.
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