ローカル・ニュース
たりない国保保健婦—住民の健康管理はマヒ状態
pp.20
発行日 1963年12月10日
Published Date 1963/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202989
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■充足率は34%
福島県郡山市を中心とした安積地方10か町村の国保保健婦は,被保険者の数に合わせて最低58人は必要とされているが,実情はこの半分にも満たないたった20人で,充足率はわずか34%,被保険者が当然うけることのできる保健婦のサービス活動は,マヒ状態であることがわかった、県安積事務所が管内各市町村の保健婦の設置状況をまとめたもので,これによると郡山市が11人の保健婦をおかなければいけないのに現状は実にたったの4人,また湖南村など6町村でもそれぞれ保健婦が欠員となっている.国保保健婦のなり手がなく,各市町村が保健所の保健婦に仕事の一部をおんぶしているためだが,安積地方の被保険者の数は県下でもトップクラスだけに,根本的な対策が強くのぞまれている.
国保の被保険者は全県的にふえる傾向にあり,郡山市など1市10か町村の安積地方では,合わせて10,599人がこの保険の適用をうけている.
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